ホワイト【製造業】転職は離職率10.2%の低水準
ホワイト製造業のチェックポイントを教えます。
せっかくなら労働環境が良いホワイト企業に勤めたいですね。
離職率の低さなどを考えると製造業もその候補に入ります。
- ホワイトな製造業「部門」がわかる
- ホワイトな製造業「形態」がわかる
- 製造業のホワイトさが数値でわかる
【上流工程はホワイト】本社と工場は別世界?
企画・設計など本部機能はオフィス勤務
製造業は工場勤務やライン作業といった現場対応だけではなく、商品企画や製品設計など上流工程の仕事がたくさんあります。
製造業だから技術職の人間しかいないかというとそんな訳はなく、会社全体で見れば、営業・企画・設計・品質・製造など様々な部門が連携して製品を造っているし、法務・経理・総務・人事などのバックオフィス系部門もあります。
工場で何を造るのかを企画したり設計したりする上流工程の人員であれば、オフィス勤務という会社が多いです。
工場の仕事が過酷、あるいは、危険と隣り合わせというのは事実です。一方で、そういった危険を取り除く意識や、現場の改善意識が強いのも製造業ならではの特性です。例えば、工場では安全にモノづくりを進める為の5S活動が徹底されます。そういった意識が全社に伝搬し、オフィスでも整理整頓された環境下で働くことが推奨・評価されやすい傾向にあります。
ホワイト製造業転職では、モノづくりの上流工程、オフィス勤務を視野にいれた転職活動をオススメします。
B to B企業が意外におすすめ
取引先が大手企業!顧客の望みは「共に良いものを造ること」
B to B、つまり、顧客がエンドユーザーではなく企業となる会社は知名度が低いものの意外とおすすめです。
大きな会社であれば、既に固定の顧客がいて経営が安定しています。
飛び込みの営業や新規顧客開拓をしなくても売上が立つのは強みです。
エンドユーザー向けのCMや広告費が少なくその分を社内に還元出来る点も従業員満足感に貢献します。
自社の製品を顧客が買い、顧客はそれを組み込んだ製品を造ります。つまり顧客の望みは「良いものをつくること」なので、一緒になって企画を進めたり、技術の交流と向上を図ったりすることができます。
製造業ならではの自社プロダクトへの愛着と雇用の安定を両立できるホワイトな選択肢だと言えます。
ワークライフバランスが良い
年間休日が多くてカレンダー通り休める
残業の多さは職種による
製造業の平均年間休日数は110日を超え良い水準です。
休日もカレンダー通りの企業が多く、子供の学校行事など家族とスケジュールを合わせやすいことも特徴です。
他業種に比べて製造業の平均残業時間は長い傾向にあります。ただし職種による、というのが私の肌感です。製造業SEなどは、比較的残業が少ない印象です。他にも製品企画や上流設計の担当者は残業が少ない様に感じます。
製造業の大きな設備は稼働にコストがかかるケースも多いので「定時退社日」を設定して稼働コストを下げたり、従業員の心身を守り安全に作業出来る配慮をしている企業があります。
こういったホワイトに働ける努力をしている企業を見つけましょう。
【労働組合が強い】労働者の権利を守る労組活動!
給与・賞与や職場環境の改善に頼れる組織
春闘による給与のベースアップや健全な労働環境を守る為に、徒党を組んで会社と対話・交渉を行ってくれるのが労働組合です。
正直、昭和な感じがする仕組みだなと感じて調べてみたところ日本では1945年に労働組合法が制定されて団体行動権などが法的に保証されることになったそうです。1945年というと昭和20年なので、私の思った「昭和な感じ」もあながち外れていないようです。
▷参考:日本の労働組合の歴史とは?成り立ちをわかりやすく解説 | for UNION(フォーユニオン)
全労連によると、業別の労働組合員数は製造業が267万人と最も多く次いで卸売・小売業が152万2千人だそうです。こうした傾向からも、製造業は労働組合の仕組みをうまく利用しながら従業員の権利を守る取り組みを続けている傾向にあることがわかります。
▷参考:【談話】2021年「労働組合基礎調査」の結果について
離職率の低さ
製造業離職率は10.2%の低水準
造ったものが人の生活を支える→満足感や誇りが生まれやすい
厚生労働省発の令和4年雇用動向調査結果の概要を見ると、製造業の離職率は10.2%となっており他の業界と比較しても低い水準になっています。
▷参考:令和4年 雇用動向調査結果の概要|厚生労働省
これは個人の見解ですが、仕事の成果として目に見える形で製品が世の中に流通して人の役に立つ満足感と、報酬や労働環境のバランスの良さが、離職率の低さにつながっているのではないかと感じます。
ホワイト企業転職を考えた場合には離職率の低さを検討項目に入れましょう。
まとめ
ホワイトな製造業についてまとめました。
転職を考える際には、募集部門・会社の得意先・労働組合の加入有無など、入社前に調べられる情報があります。
これらをチェックして良い転職につなげましょう。