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「テクノロジーの民主化」がゲームチェンジ演出する

peiguri
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とある企業のDX応援団、いねおけです。

今回のテーマは

テクノロジーの民主化

ビジネスニュースやビジネス雑誌の紙面上で、「AI」や「DX」といったデジタル技術の紹介を多く目にすることになりました。これは何故なのか?理由の1つとして「テクノロジーの民主化」があげられます。

テクノロジーの民主化とは

テクノロジーの民主化とは、「先端的なテクノロジーが特別な存在ではなくなり、多くの人々が日々当たり前に活用するようになること」です。

新しく特別なスキルを身に付けなくても、パソコンやスマホを利用出来るだけで、多くの先進的な技術を使える時代になりつつあります。

例えば…

  • IoT技術によって、遠く離れた場所から家電を操作できる
  • インターネットにアクセスできればAIチャットを無料で、簡単に利用できる
  • 口座開設するだけでブロックチェーンを活用した暗号資産が所有できる

こんな風に、先端的なテクノロジーが日常生活のすぐそばにある状態となっています。

事例①ブロックチェーン

ブロックチェーンの例を考えてみると、少し前にNFTが大流行しました。ブロックチェーンのもつ、改竄(かいざん)がしにくく、作成者や所有者の証明がしやすいという特性が、「コピーでは得られない価値」をイラストなどの電子データに対して提供されたことがきっかけでした。

イラストなどの電子データはコピーが容易い為、所有するメリットが薄いと考えられていましたが、NFTの登場により、鑑定書つき直筆サイン色紙の様な「所有感」を得ることに成功しました。

あるいは、会員証の様な側面も大きかったかと思います。「9,999枚のサルのイラスト」など、所有者間の仲間意識を高めることで、秘密クラブの会員証の様な盛り上がりが演出されていました。

テクノロジーの民主化、という観点でNFTを見ると、まずNFTそのものを創作することもある程度容易で、大手のNFT取引所を利用すれば誰でも簡単に電子データをNFTにすることが出来ます。一部の絵師(イラストレーター)は、作品発表の場をSNSからNFTにすることで、少なくない富や知名度、フォロワーを得ることに成功しています。

また、NFTの作成者だけでなく、その周囲にも新たな雇用を創出する可能性を見せました。先述の秘密クラブの会員証を例に挙げると、秘密クラブの多くが、高機能チャットアプリのDiscordによってコミュニティが形成されていました。このDiscordを上手く使う技能も重宝され、NFTコミュニティ運営に欠かせないスキルであるとされていました。

あるいは、実店舗型の飲食店などが、特定のNFTとサービス提携することで、NFTを持っていればトッピング一品無料、の様なコラボレーションを実施。「秘密クラブの会員限定」という満足感を演出することで、飲食店側は「熱心なファン」属性を持つ顧客との出会い、というメリットを獲得していました。

ここで私が主張したいのは、技術を知って、利用することで、今までにない戦い方をすることができるということ。また、その技術の存在を知っているか知らないか、受け入れるか拒否するかだけで、やれることの幅や、可能性が違ってくるということです。
大企業・覇権ホルダー・資金的強者でなければ先端技術を使えないという時代ではなく、個人で活用可能な技術が多くある状態が「テクノロジーの民主化」が進んだ状態だということです。

事例②RPA

もう少しビジネス現場に寄り添った事例としては、ローコードツール&RPAなどがわかりやすいです。日常業務において、なかなか切り離すことができない繰り返し作業や、単純作業。こういった作業をロボット覚えさせて作業してもらうのがRPAですが、肝心の「ロボットに覚えさせる作業」にはプログラミングの知識必要であり、この難しさから挫折する人が多くいました。

ところが昨今では、ローコード・ノーコードの技術が発展しており、より簡単なUIでロボットに指示出来る様になりました。個人の生産性向上はもちろんですが、人間には実現不可能な作業量に対応することで得られる新しい価値の創出や、自動対応を前提にした新しいサービスの展開などが実現しました。

プログラムが得意な情報屋が生み出す技術を、企画検討が得意なビジネス屋が自由に使えるからこそ新しい価値が創出されるのです。「テクノロジーの民主化」が進むと、技術を武器にするプレイヤーの数と種類が増えるという特徴があります。施策の回数や種類が多くなるので、成功事例が生まれる可能性が高まります。成功事例の中にはイノベーションと呼ばれる様な、革新的な成果が含まれることもあるでしょう。

テクノロジーの民主化とゲームチェンジの可能性

万人に開かれたSNSを利用して金銭的なメリットや人脈を形成できることや、動画編集が容易になりコンテンツ制作がみじかになったこと。クラウドソーシングサービスが充実したことで、個別の技術を売り買いできるギグエコノミーが発展したことも、テクノロジーの民主化のスコープに含まれると、私は考えます。

この様に「テクノロジーの民主化」は着実に我々の社会生活に浸透しています。この事実を認識しているか否かの違いは大きいです。とある企業が、既存事業において、小さくない業界シェアを確立できていたとしても、ある日突然新しいプレイヤーが現れてシェアを奪われたり、業界の慣習が破壊されるほどのゲームチェンジが発生する可能性があるからです。変化を認識し、受け売れるた上で、民主化されたテクノロジーを有効活用する発想が重要になります。

こういった社会の変化に対応し、価値を提供し続けること。
あるいは、ゲームチェンジの勝者になることを目指すのがDXだと言えるでしょう。

「DXについて本気で考察した記事」はコチラから、
「DXについてもっと学ぶ・学んでもらう為の記事」はコチラから、
ぜひ参考にしてみてください。

最後まで読んでいただき、ありがとうございました。

ABOUT ME
いねおけ
いねおけ
とある企業のDXパートナー
いねおけと申します。 好きなモノを推す仕事をしたいと悩んだ結果、企業の改善・改革を担当出来るDX推進関連の仕事に転職。 「こうありたい」を語るのが好きです。 「なんちゃってでイイからやっちゃって!」精神でDXスタートをお手伝いします。
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