「童話でわかるプロジェクトマネジメント」でラクして仕事のレベルが上がったのでオススメします。
とある社畜のDX担当、いねおけです。
今回のテーマは
仕事を成功させたい!チームをまとめ上げたい!!納期やコストをコントロールしたい!!!
多くの社会人が日々悩んでいるのではないでしょうか。この悩みを解決することが出来れば仕事はうまくいくし、自分は評価されるし、部下には信頼されるし、会社の業績が上がるし、製品やサービスの利用者は喜ぶ。良いことづくめですね。
こういった悩みを解決する一つのアプローチに「プロジェクトマネジメント」があります。
プロジェクトマネジメントを学ぶモチベーション
新しいモノを設計すること。
新しいサービスをつくること。
仕事のプロセスを改善すること。
こういった創造的な仕事の多くは「プロジェクト」です。
プロジェクトを期限通りに完了させれば「信頼」されます。
プロジェクトを予算内で完成させれば「評価」されます。
プロジェクトの品質が良ければ、付き合いを継続したいと「期待」されます。
社会的評価はもちろん、自己の生活やワークライフバランスの確保にもつながる「プロジェクトマネジメント」を学び、仕事や関係者をコントロールする存在になりましょう。
最初に「PMBOK」は読まない
プロジェクトマネジメントの学習を始めるとその存在を知ることになるのがPMBOK。プロジェクトマネジメントの元締、ボスキャラ的な書物がPMBOKです。PMBOKとはプロジェクトマネジメントを実現するための要素を、体系的・網羅的に記した学術書です。
ところがこのPMBOK、原本は英語だし、文量も多く、なかなか手強い。まさにボスキャラと呼ぶに相応しい秘伝の書となっております。
「これからプロジェクトマネジメントを学びたい」
「プロジェクトはいくつか経験したけど座学は初めて」
「新入社員にプロジェクトマネジメントとは何かをわかりやすく伝えたい」
こういった状況だとすれば、いきなりPMBOK本体の攻略に取り掛かることはおすすめしません。なぜなら「わかりやすい解説」をした書籍が他に沢山あるからです。
我々が本来成し遂げたいことは「プロジェクトマネジメントすること」であり、PMBOKを読破することではありません。冷蔵庫に添付されているマニュアルを全部読みますか?マニュアルを読みたいのではなく、食材を冷やしたい多くの人は設置業者に大体の使い方を聞いてそのまま使い始めるのではないでしょうか。プロジェクトマネジメントもまずは概要を知るところから始めましょう。
仕事でも趣味でも自分の知識が充分な状態であれば、資料の目次を見ただけで、説明の流れや、気になるポイントがわかる!という感覚があると思います。まずはこの状態にすることが先決です。ここまで来れば、その後の学習は実践でも座学でも、自身で選択して進むことができます。
プロジェクトとプロジェクトマネジメント
前提として、プロジェクトとは何か、プロジェクトマネジメントとは何かについて一度整理しておきます。
プロジェクト
プロジェクトとは「決められた期間内に、他人がまだ成し遂げていない成果物をつくる業務」のことです。
プロジェクトの成功とは、合意された制約条件内で目標が達成されることを指します。制約条件とは例えば以下の様な内容です。
- どんなことを、どこまでやるのか(スコープ)
- 期限を守ること(スケジュール)
- 予算内であること(予算)
- 品質基準を満たしているか(品質)
これらの制約条件のうち、一つを優先すると他の条件に影響することがあります。バランスをとってコントロールすることが重要です。
プロジェクトマネジメント
プロジェクトマネジメントをシンプルに説明すると、下記二点であると言えます。
- 様々な知識やツールなどを利用し、プロジェクトを成功させるための活動
- プロジェクト関係者に新たな価値や満足をもたらすもの
プロジェクトマネジメント学習の「壁」
プロジェクト・プロジェクトマネジメントの意味を把握した上で、いざプロジェクトマネジメントを学ぼうと思いセミナーや書籍を探すものの、多くの方は次のような壁にぶつかります。
知識の詰め込みだけだと実感が湧かない。
言っていることはわかるけど、頭に残らない。
右から左に流れていく感じ。
かといって具体的なエピソード、例えば「私の業務ではこうやってプロジェクトマネジメントを実施しました」という切り口だと、業務・立場・状況の違いがあり、自分事としてとらえられない。
私の業務とは違う話なんだよなぁ。
童話でわかるプロジェクトマネジメント
これからプロジェクトを学ぼうと思っている全ての人にオススメできるのが「童話でわかるプロジェクトマネジメント」です。
童話をモチーフにすることで、ケーススタディを自分事としてとらえることができます。
物語の合間に解説が入る為、シーンに応じた知識を得ることができます。
最新のPMBOK(7版)を把握した著者による解説なので、正しい知識を学ぶことができます。
例えば「3びきの子ぶた」のお話。
長男は藁の家、次男は木の家、三男はレンガの家をそれぞれ建てたけど、長男と次男は家が脆いせいでオオカミに食べられてしまうというお話でした。
彼らの「マイホーム建築プロジェクト」は何が失敗だったのか?プロジェクトマネージャーの視点で考えると「なぜ家を建てるのか。どの様な家が必要か。」という、そもそもの目的を理解していなかったことが原因だったと言うのです。
この様に誰もが知っている童話が「プロジェクトマネージャ」の視点を重視したストーリーにアレンジされている点が本書の特徴です。実在しないけど誰もが知っている物語を題材にすることで、丁度良い塩梅に抽象化されています。
つまり、プロジェクトマネジメントに関する学びを、自分のあらゆる業務に置き換えて考え直しやすいのです。
まとめ
プロジェクトマネジメントを学ぶだけで視野が広がり、守備範囲が大きくなり、私の仕事レベルは向上しました。
「上司が喜ぶ」「仕事が楽になる」「褒めてもらえる」
といった、モチベーションアップにつながる成果をあげられるのがプロジェクトマネジメントの良いところです。今回紹介した「童話でわかるプロジェクトマネジメント」で概要を理解するだけでも、見えてる世界が変わります。
ちなみに、書籍は一見厚みがあるように見えますが、文字が大きくてスイスイ読めます。
小説の短編集の様に複数の童話(を魔改造したストーリー)で構成されるので、区切りよく読み進められる点も高評価です。
こちらの記事も是非、合わせて参考にしてください。
▷リンク:全員が「リーダー」を実現する為に必要なのは【サーバントリーダーシップ】なのではないかという話
最後まで読んでいただき、ありがとうございました!