DMBOK【データガバナンス】わかりやすいまとめ
とある社畜のDX担当、いねおけです。
今回のテーマは
DMBOKで紹介されている11の知識領域の中から「データガバナンス」の概要について御紹介します。
データマネジメントの記事で紹介したそれぞれの知識領域を実現する為に、必要な組織体制を整え、統制のとれたデータ活用を促進しましょう。
データガバナンスとは
データガバナンスについて、DMBOKでは下記の通り定義されています。
データガバナンスの定義は、データの資産の管理(マネジメント)に対して職務権限を通し統制(コントロール)することである。統制とは計画を立て、実行を監視し、徹底させることを指す。
事業計画に紐づく形で設計し正しくデータマネジメントが行われるように組織の人員配置を考え、全社のデータ活用が促進されるように、組織を統制することがデータガバナンスです。
データガバナンス組織
データガバナンスの目的は「データが適切にマネジメントされるようにすること」です。組織としてこれを実現する為に、ポリシーやプロセスを設計し、継続的に運営していける体制構築が推奨されています。
CDO:チーフデータオフィサー
データに関する「立法と司法の視点」を有します。
データに関する全社視点の戦略や、規定の策定を行います。
CIO:チーフインフォメーションオフィサー
データに関する「行政の視点」を有します。
データの保護とサービス運用が可能になるIT基盤の構築を行います。
データスチュワード
チーフデータオフィサー(CDO)とチーフインフォメーションオフィサー(CIO)は会社全体の統括をしていますが、もっと現場寄り・具体的にデータを管理する役割を担うのがデータスチュワードです。
データガバナンスの進め方
データガバナンスについても、その他のデータマネジメントと同様にはなりますが、まずは現状を整理し、把握して、会社として目指すべきデータ活用の姿を定めることから始めます。
データマネジメントの全体を統制するという意味で非常に重要な領域である一方、データガバナンス自体が目的になってしまうと、データ活用が進まないことにもなりかねません。本来の目的はデータを使って有益なビジネスアウトプットを創出することであり、データガバナンスはそれを実現する為の手段であることを認識しましょう。
データマネジメント全体に関する活動を少しずつ実行・拡大し、その重要性が組織全体に受け入れられる過程の進捗度合いと、データマネジメントに統制をもたらすデータガバナンスのバランスを取りながら、組織の文化に合う形でデータガバナンスを構築しましょう。
まとめ
データガバナンスとは、全社のデータ活用が促進されるように組織を統制することであり、組織の人員配置などがそのスコープに含まれる。
CDO(チーフデータオフィサー)、CIO(チーフインフォメーションオフィサー)、データスチュワードといった役割に期待される業務がある。
データマネジメントの目的は有益なビジネスアウトプットである。データガバナンスはそれを実現する為の手段であり、目的ではない。
この記事では概要を解説しました。詳しい内容はDMBOKを御参照ください。
【DMBOK】11の知識領域から「データマネジメント」を理解する
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。