DMBOK【データストレージとオペレーション】わかりやすいまとめ
とある企業のDX応援団、いねおけです。
今回のテーマは
DMBOKで紹介されている11の知識領域の中から「データストレージとオペレーション」の概要について御紹介します。
データを使いやすく・正しく・セキュアに、保管し運用する為に重要な知識領域です。
データストレージとオペレーションとは
データストレージとオペレーションについて、DMBOKでは下記の通り定義されています。
データの価値を最大化するために、永続化されるデータを設計し、実装し、サポートすること。
持続的にビジネスを拡大し続ける為に、データをどう貯めて、どう運用していけばいいのかを具体化する為の考え方です。
描いたデータアーキテクチャの格納先
理想とするデータアーキテクチャを描いたとしても、それをどこに格納するのか、そして保守・メンテナンスを続けるのかを検討しなくてはなりません。それを担うのがデータストレージとオペレーションです。
データモデリングとデザインで設計したデータモデルに適した、データの保管場所と運用方法を定めます。
ビジネスを継続的に拡大していく為に重要な「箱」の確保と、その後の保守体制に関する内容ですね。
データストレージに求められる3要素
データストレージとオペレーションに関する活動は以下の目的で実施されます。
- 可用性
- 完全性
- 機密性
上記三つのキーワードで検索すると、「情報セキュリティの三要素」としてヒットすることが多い内容です。事業を継続する為にはシステムを安定して稼働させることが重要であり、その実現の為にデータストレージに求められる要素です。
可用性
システムが安定して稼働し続け、必要な時に、必要なデータにアクセスできることを指します。必要な時にデータにアクセスできない状態は可用性が低く、ビジネスへのデータ活用が上手くいっている状態であるとは言えません。
昨今は、クラウド技術の発展が目覚ましく、一般的にはオンプレミスで構築したデータストレージよりも、クラウド環境での構築の方が可用性が高いとされています。
(もちろん、セキュリティ確保や、自社独自のアレンジなど、オンプレミスの方が優位である点もあります。)
完全性
データの改ざんや、過不足がなく、正確な情報が保持されている状態を指します。
データが本当に正しい状態を保っているのかは重要であり、仮に正しくない場合、これが原因で大きなクレームや、損失が発生する可能性もあります。
機密性
データの機密度に応じたセキュリティレベルを設定し、適切にデータが守られていることを指します。
データへのアクセス権を管理して、必要な権限を持っている人にのみが、必要なデータにアクセスできるようにすることが重要です。
特に昨今は、個人情報に対して問題視されることが多く、シビアに管理する必要があります。
この様な機密性の高いデータに関しては、通常のトランザクションデータとは別に管理したり、暗号化して管理するなどの運用が必要です。
オペレーション
可用性・完全性・機密性のとれたデータストレージを構築できたとしても、時間の経過と共に風化してしまっては意味がありません。時代が進んでもデータストレージに求められる要件がかなうオペレーション体制を築く必要があります。
データの保管場所が正しく把握できることや、情報の保存期間と破棄のポリシーなどを定めることで、持続的にビジネスを拡大し続けていけるオペレーションの構築が必要です。
まとめ
データモデリングとデザインの領域で設計したデータモデルに適したデータ保管場所と運用を定めましょう。
データストレージの観点では、可用性・完全性・機密性が重要です。
オペレーションの観点では、構築して終わりではなく、そのあとも持続的にビジネスを拡大し続けることのできる運用体制を整えることが重要です。
【DMBOK】11の知識領域から「データマネジメント」を理解する
コチラの記事では、DMBOKの全体像を紹介しています。合わせて確認してみてください。
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最後まで読んでいただき、ありがとうございました。