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スキームとは?メンバーに「安心して参加してもらう」という観点で大事な話

peiguri
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「何事もスキームが大切です」

仕事で付き合いのある高給取りで頭のよい方(コンサルマン)に言われてハッとしました。

本当にそうだ、と思い当たる節があったからです。

スキームとは

「スキーム」は計画や設計の意味で用いられ、概要や構想を指す言葉です。
これは様々な分野で使われ、ビジネス、プロジェクト、またはアーキテクチャなどに関連する具体的な計画や設計の概要を示す際に利用されます。

例えば…

例えば、ビジネススキームは企業が将来の事業展開を計画する際に使用されます。
これには収益モデル、市場進出戦略、競合分析などが含まれます。
例えば、新たな製品を市場に導入する際には、その販売計画、広告戦略、利益予測などを含んだスキームが作成されます。

また、建設プロジェクトの場合、プロジェクトスキームは建物やインフラの設計図を指し、概要や主要な要素を示します。
このスキームには建物のレイアウト、機能、材料の選定などが含まれます。

さらに、ITプロジェクトにおいても、システムの設計やプログラムの構造を示すプログラムスキームがあります。
これは開発者がシステムの基本的な構造を理解しやすくするために使用されます。

スキームの大切さを実感した話

さて、事例ではビジネス、建築、IPプロジェクトと、スケールの大きな話をしましたが、こういった大がかりな仕事であればスキーム(計画)を準備することは、感覚的にも「あたりまえ」という感じかなと思います。

一方で、もっとスケールの小さな話であっても「スキーム」設計は大切なんだと実感させられることがありました。

プロジェクト管理ツールを探す

私は現在、30名ほどの人員から構成される部署に所属しています。
その中で、所属長らと共に3人で構成されるチームを作り「プロジェクト管理ツール」の選定を進めておりました。

私を含む3人の選定チームは、5ヵ月ほどかけて、プロジェクト管理ツールの評価・選定を実施して、ようやく候補を一つに絞りました。

私達3人には「このツールが部門の為になる」という確信がありました。
何故なら、多数の製品を比較しました。
ネット検索はもちろん、展示会にも足を運びましたし、多数の提供ベンダーとも多くのミーティングを重ねました。
あるいは、同業他社の情報システム部門との交流を通じての情報入手等も実施しました。

さらに、30名の部員の中から、小規模プロジェクトのリーダー(あるいは候補)である10名を選出し、ミーティングを重ねることで「我々に不足しているのはプロジェクト管理能力である」と結論づける機会を設けておりました。

決めつけ(思い込み)は良くない

そんな背景もあり、プロジェクト管理ツール選定チーム3人は自信たっぷりで、誰もが喜ぶと確信して伝えました。

「皆さん、大変良いプロジェクト管理ツールが見つかりました、これから使い始めてみませんか?」

すると、どうでしょう、
我々に不足しているのはプロジェクト管理能力であると、同調していたはずのリーダークラス10名からすらも、同意を得られず

「何故そんなものを使うのか」
「理由を説明してくれ」
と批判的、あるいは、消極的な立場に立たれてしまいました。

絵にかいた様な総論賛成、各論反対状態を発現させてしまいました。

どうするべきだったのか

ここまで来てやっと気が付きました。

スキームが大切だったのだと。

「プロジェクト管理能力の向上により実現したいこと」というビジョンの共有は充分だったのだろうか?

ツールの導入という解決手段の選定は望まれていたのだろうか?あるいは、理解を得ながら進んでいたのだろうか?

伝え方は適切だったのだろうか?不明瞭な説明や、不安が残る説明になっていたのではなかろうか?

などなど、反省点がいくつも思い当たりました。

現状の整理、あるべき姿の整理、目的の共有、実現手法の検討、検討内容の共有、検証の構想、導入手順、効果確認の方法…

こういった手順を考え、スキームを設計する事が重要だったのだと思います。

まとめ

「スキーム」は計画や設計を指す言葉であり、ビジネス、プロジェクト、またはアーキテクチャなどに関連する具体的な計画や設計の概要です。

製品やサービス構築の様な大きな仕事から、職場改善など身近な仕事まで、スキームを考えることは重要であり、効果的です。

例えるなら、初めての土地に旅行に行くとして、
地図も情報も無く旅費がいくらかかるかも分からない、
「知らないおじさんが計画したツアーA」と、

手作りながら旅のしおりを準備してくれて、
行き帰りの航空券も確保済、
「頼れる友人が計画したツアーB」

これくらい、安心感が違うという感じです。
(もちろん、ツアーBが安心ということです。)

「建付け」や「段取り」を明確にすることで、「安心して参加してもらう」という観点から、スキームは大切だと言えそうです。

ABOUT ME
いねおけ
いねおけ
とある企業のDXパートナー
いねおけと申します。 好きなモノを推す仕事をしたいと悩んだ結果、企業の改善・改革を担当出来るDX推進関連の仕事に転職。 「こうありたい」を語るのが好きです。 「なんちゃってでイイからやっちゃって!」精神でDXスタートをお手伝いします。
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