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DX認定取得を目指す人に向けてメリットや難易度を考える

peiguri
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とある企業のDXパートナー、いねおけです

豊かな日本で暮らす為
日本プロダクト(製品)の競争力向上に貢献したい

DX認定制度

コチラの紹介をします。

会社のDX…何から手をつければ良いかわからない
DXが進んでいる証が欲しい
技術革新を社外にPRしたい

そんな方にオススメの情報となっております。

今回は

  1. 公式情報はこちらから
  2. DX認定とは
  3. DX認定取得のメリット
  4. DX認定取得の難易度
  5. DX認定取得手順

こんな順番で紹介していきます。

いーねくん
いーねくん

じつは認定を取得する「過程」に意味があるよ♪

公式情報はこちらから

IPAの公式サイトはコチラ
▷リンク:DX認定制度のご案内

例によって、IPA様のサイトではリンクが沢山あります。

どれを見たら良いの?と迷ってしまった方にはコチラの資料取得をオススメします。

上図赤枠で囲った資料には、認定の意義から具体的な手順までギュギュっとつめこまれております。

DX認定とは

先ほど紹介した「申請要項」の中身を見てみると「DX認定制度とは?」の定義が記載してありますので、正確にはそちらを参照いただく前提として、ここでは私なりに噛み砕いた表現で御紹介します。

DX認定とは
  • DX-Readyの状態、つまり、「デジタルによるビジネス変換の準備ができている状態」であることを証明する
  • 審査基準は国が策定した指針に沿っているかどうか
  • 「全ての事業者」が対象であり会社の大小は関係ない(個人事業主も含む)

上記ポイントを押さえればオーケーです。

DX認定取得のメリット

DX認定を取得するメリットはあるのでしょうか?

まず、公式FAQでは以下の様な内容がメリットとして記載されております。

  • 国のお墨付きが得られる(DX-Ready事業主の証明)
  • ロゴマークの利用が可能となる
  • 多様なステークホルダーへのPR
  • 東証上場企業の場合、「DX銘柄」の選定条件が満たせる
  • DX投資促進税制による税制優遇の申請のための選定条件の一つが満たせる

実体験として感じたメリット

上記FAQにはないですが、実際にDX認定の取得を仕事として担当した私の実感も紹介します。

DX認定取得の為には申請書の提出が必要となります。

申請書に記載する情報は、「社内のDX推進活動の実態」として準備する必要があります。

つまり、認定書類の各項を埋める努力がそのままDX推進活動となるのです。

「企業のDXを推進せよ」と言われても多くの社員は…

  • 何から手をつけるべき?
  • そもそもDXとは何なのか分からない
  • 自社の現状がどういった状況なのか、DXが本当に必要なのかわからない

こんな状態からスタートするのではないでしょうか。

DX認定の取得を目標にすることで、「具体的な指示・手順」をDX認定関連の文章が示してくれることになります。

この手順に沿えば、社内のDX活動を少しずつ推進出来るのです。
「認定取得までの過程」こそが、
本資格取得の大きなメリットであったと感じております。

DX認定メリット(実体験)
➡申請事項がそのままDX推進活動の指針になる

DX認定取得の難易度

認定合格率の観点

DX認定は国(経済産業省)主導のもと「企業のDX活動をより活発にしよう」そして「日本企業が世界の市場で戦える体制を整えよう」といった趣旨の活動の一環です。

つまり、DX認に「受講者のうち○○%だけを合格にしよう」という様なボーダーライン的な基準は無く、申請内容や活動実態がシッカリした状態であれば合格にしてくれます。
仮に申請内容が整っていなかったとしても、指摘や指導をもらうことで、合格を目指せる仕組みです。

そういった背景を考えると「申請してDX認定を取得できる確率」といった評価方法の取得難易度は低いことが想定されます。

作業難易度の観点

一方で、DX認定を申請する為には企業のDX活動をある程度具体的に推し進める必要があり、この活動自体は多大な労力が必要となります。
ここでは、DX認定に必要な提出物の項目毎に課される「作業の難易度」という観点で考察をすすめます。

作業者は【経営層】【担当者】に分けて考えます。
また、それぞれの成果物に対して【IPAが求めるレベル】の考察も付け加えます。

「経営ビジョン」を策定する

  • 「経営層」に課される作業の難易度
  • 「担当者」に課される作業の難易度
  • IPAが求めるレベルや難易度
コメント

経営ビジョンについては、多くの会社で掲げられているが、それは既存業務、現行形態を前提にしたビジョンであることが多い。
一方で、DX認定を取得する為には「デジタル技術が社会や自社の競争環境にどのよう
な影響を及ぼすかについて認識し、その内容について公表しているか」が問われる。
これまで通り「私達の会社は、○○する会社です」だけでは認定が通らず、経営そのものをデジタル活用前提でやり直す意思表示が必要となる。
作業の難易度としては、会社経営の根幹に関わる内容である為、【経営層】による作業比率が高いものと考えられる。
【担当者】は本件対応が必要である旨を経営層に理解させる必要があり、それなりに大変な作業である。
【IPAが求めるレベル】としては、DX認定一つの為に、会社全体のビジョンを変更・追加等対応が必要であることを考えると、比較的難易度が高い要求であると感じる。

「DX戦略」を策定する(DX戦略)

  • 「経営層」に課される作業の難易度
  • 「担当者」に課される作業の難易度
  • IPAが求めるレベルや難易度

「DX戦略」を策定する(①体制・組織及び人材の育成・確保案)

  • 「経営層」に課される作業の難易度
  • 「担当者」に課される作業の難易度
  • IPAが求めるレベルや難易度

「DX戦略」を策定する(②ITシステムの整備に向けた方策)

  • 「経営層」に課される作業の難易度
  • 「担当者」に課される作業の難易度
  • IPAが求めるレベルや難易度
コメント

DXを実現する為の戦略を考えそれを実現する体制と設備を整える為の項目です。

作業の難易度ですが、【経営層】のやることは腹をくくって投資を行うことです。
ヒト、モノ、カネを投資する決断をする必要があるという意味で難易度は中程度でしょうか。

DX戦略を【担当者】が検討する前提であるとすれば、その難易度は高いものであると想定されます。
この戦略にそって投資を行い、成果を出さないといけませんので、重要な取り組みです。

【IPAが求めるレベル】としては、雑に解釈すると「各社に合った戦略を策定せよ」ということになりますので、無理難題であるといった印象はありません。

「DX戦略」の達成度を測る指標を決定する

  • 「経営層」に課される作業の難易度
  • 「担当者」に課される作業の難易度
  • IPAが求めるレベルや難易度
コメント

自社のDX推進について進捗度合を定量的に判断する為の仕組み作りをしましょう、といった内容です。

【経営層】は指標の内容定義や経過報告など、報告を受けて判断することが多いのではないでしょうか。
彼らの立場を考えると同様の業務は多数存在する為、難易度は低いと考えます。

【担当者】は指標の立案からマイルストーン設計、モニターなどを日常業務とする必要がありますが、通常レベルの業務内容であると考えます。

指標自体には、明確な選定基準は無く、難易度の設定は各社に委ねられる印象です。という事で【IPAが求めるレベル】については低いと解釈しました。

経営者による「DX戦略」の推進状況等の対外発信を行う

  • 「経営層」に課される作業の難易度
  • 「担当者」に課される作業の難易度
  • IPAが求めるレベルや難易度
コメント

自社のDX推進状況について、定期的な対外発信を求める様な内容です。
ここではDXは失敗を恐れず、幾つも施策を検討・実施することを前提に考察をすすめます。

【経営層】による発信が求められており、必然的に前面に立ってプロジェクトに参加することが求められます。
また、発信内容は成功事例ばかりではなく、失敗した内容が含まれる可能性があります。
この点が、日本人の気質に合っておらず、やや難易度が高い印象を受けます。

【担当者】に求められるのは事務的な作業と、進捗の正確な報告です。他の業務の成果を転用出来る内容であり、難易度は低いと考えます。

【IPAが求めるレベル】については、発信者を経営者に限定している点がやや厳しい制約である印象を受けるものの、そもそもDX活動自体が経営陣のコミットが必要不可欠である為、難易度は低いと考えます。

「DX推進指標」等による自己分析を行い課題把握する

  • 「経営層」に課される作業の難易度
  • 「担当者」に課される作業の難易度
  • IPAが求めるレベルや難易度
コメント

自社のDXがどの程度進んでいるのか。
あるいは、これからDXによる改革の余地がどれほどあるのか、などを評価、検討する為の自己分析です。

【経営層】は自社のマインドやシステム導入状況、あるいは、ビジネスを取り巻く環境変化への対応状況を把握して、今後の舵取りに務める準備をする必要があります。

【担当者】は自社の状況を俯瞰して確認し、正確な状況判断をする必要があります。
また、自己分析作業を通じて、経営者や一般職員とも自社のDX推進度合の共有を計り、今後の活動に対するビジョンの共有等を実施する事が効果的です。
大切な作業で、かつ、範囲が広い業務である為、難易度は高いと考えます。

【IPAが求めるレベル】についてですが、分析内容は難しいものが含まれるものの、丁寧に言語化され、かつ、網羅的にピックアップされております。
「内容は難しいけど、これに沿って受け答えすれば有益なアウトプットを得られる」というところまでお膳立てしてくれていることを考慮して難易度は中程度としました。

サイバーセキュリティ対策を推進する

  • 「経営層」に課される作業の難易度
  • 「担当者」に課される作業の難易度
  • IPAが求めるレベルや難易度
コメント

DXを前提としたデジタル技術を、安全に運用する為の対策に関する内容です。

【経営層】は会社の存続をかけて、情報漏洩やハッキング対策を行う必要があることから、難易度は高いと考えます。

【担当者】についても同様で、日々更新される技術レベルに合った対策を検討し続ける必要があり、難易度は高いと考えます。

【IPAが求めるレベル】としても、本件については一定の基準を満たす対策の実施が必要である為、難易度は高いと考えます。

本項で考察した内容は、あくまで私自身が所属する環境におけるDX認定取得に向けた難易度です。
この記事をご覧の皆様においては、御自身の会社や立場に置き換えて検討することで、DX認定取得の難易度を考察してみてください。

私が作業難易度に関する考察を進めた内容を、表にするとこんな感じです。

「経営層」に課される作業の難易度「担当者」に課される作業の難易度IPAが求めるレベルや難易度
「経営ビジョン」を策定する
「DX戦略」を策定する
 ┗DX戦略
┗①体制・組織及び人材の育成・確保案
┗②ITシステムの整備に向けた方策
「DX戦略」の達成度を測る指標を決定する
経営者による「DX戦略」の推進状況等の対外発信を行う
「DX推進指標」等による自己分析を行い課題把握する
サイバーセキュリティ対策を推進する

DX認定取得手順

DX認定取得の手順はコチラにある「申請のガイダンス」を熟読しましょう。

87ページのボリューム感ある資料なので
「最初から最後まで読むのがキツイな」
と感じるかもしれません。

そんな場合には下図ページを最初に見ていただくことをオススメします。

DX認定の意義や背景などはすっ飛ばして
これからどんな事をやらないといけないのか
作業ボリュームを把握するのにオススメのページです。


その次に確認をオススメするのは、上図の 「(5)DX推進指標等による自己分析…」
に関する内容です。

特に、DX活動の実態が未着手の方は間違いなく(5)からスタートすることをオススメします。

自己分析は、DX(デジタルトランスフォーメーション)の推進にむけた現状や課題を、経営者や社内の関係者が認識し、アクションにつなげる機会を提供する為の資料構成をとっています。その為、本資料単体でもDX推進活動の指針的な資料となり得るのです。

DX認定取得手順(最初の一歩)

  1. 申請のガイダンスを取得
  2. 「3 新規申請に向けた準備をする」ページで全体像を把握
  3. DX推進指標等による自己分析を実施する

まとめ

以上。DX認定制度について御紹介しました。

DX認定取得のメリットについては、IPA発表のメリット5点に加えて

とある製造業会社員・DX推進担当である私の実体験から感じた
「DX認定取得の過程そのものが、DX推進活動の指針となる」
という点をチェックしてください。

こちらの記事も是非、合わせて参考にしてください。

▷リンク:【DX】の「何やればいい?」が解決する40個のやることを提案します

最後まで読んでいただきありがとうございます!

ABOUT ME
いねおけ
いねおけ
とある企業のDXパートナー
いねおけと申します。 好きなモノを推す仕事をしたいと悩んだ結果、企業の改善・改革を担当出来るDX推進関連の仕事に転職。 「こうありたい」を語るのが好きです。 「なんちゃってでイイからやっちゃって!」精神でDXスタートをお手伝いします。
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